モンキー・ボーン
監督 ヘンリー・セリック
出演 ブレンダン・フレイザー/ブリジット・フォンダ/ウーピー・ゴールドバーグ
ディヴィッド・フォーリー/ジャンカルロ・エンポジート/ジョン・タートゥーロ




2001年に日本でも公開されていたそうだが、全く記憶にない。ブレンダン・フレイザー主演のコメディと云えばタフな外観におっちょこちょいな性格の主人公がドタバタ劇を繰り広げる悪のりギリギリの作品が思い浮かぶけれど”モンキーボーン”もブレンダンならではのドタバタ路線を見事に踏襲している。売れっ子アニメーターのステュ(ブレンダン)が新作アニメ”モンキーボーン”を発表。世間の評価とは裏腹に、ブラックで低俗なアニメを造り続けることに本人はいささかウンザリ気味。完成披露パーティの後、恋人のジュリー(ブリジット・フォンダ)を車に乗せたステュは大事故に遭い、意識不明の重体陥る。幸い軽傷で済んだジュリーが病室で見守る中、ステュは自分が生み出したキャラクター”モンキーボーン”が動き、跳び跳ねる悪夢の世界に足を踏み入れていた。この映画、パッケージを見ても分かるようにかなりダークなファンタジーだ。監督はダーク・ファンタジーの巨匠ティム・バートンに最も近い後継者として、グロテスクなハロウィンのガイコツ人形がクリスマスに憧れる愛おしくも哀しいミュージカル「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」で話題を集めたヘンリー・セリックが担当している。ピカソの抽象絵画から抜けだしてきたようなキャラクターや、デビッド・リンチやデビッド・クローネンバーグの作品に見られる内蔵を裏返したような不条理な生き物が蠕いているのが、ブレンダン・フレイザーのお気楽なムードにミスマッチで、一種異様な雰囲気を醸しだしている。作者のステュがダークタウン(ステュがさまよっている地獄の一歩手前の町)で足止めをくっている間に解き放たれたモンキーボーンは地上へ!何と昏睡状態のステュの身体に乗り移ってしまう。さあ、大変だ!病室で息を吹き返したステュを見て大喜びのジュリー、当然中身はお猿なのでステュの動きも猿っぽいのだが、そこは病後の後遺症って事でジュリーも納得・・って、どう見ても納得できるような状態じゃないのだけど・・。ステュを連れて家に帰ったジュリーは予想だにしない大騒ぎに巻き込まれていく。映画後半に進むに連れてハチャメチャ度が増し、ブレンダンの演技もハチ切れんばかりに活き活き!ハイテンションな展開の中でヒロインのブリジット・フォンダの存在が唯一まともなだけにホッとさせられる。彼女はメイクが濃いとまるで別人に見えるけれど、この映画では普通っぽくて涼しい目もとが印象的。さて、モンキーボーンが地上で自分に乗り移って暴れ回っていることを知ったステュは真ん丸な目をさらに真ん丸にして地団駄を踏む。何とかして自分も地上へ戻らなければならない・・さあ、ステュは一体どうなる!?