MACHINE HEAD (DEEP PURPLE) 1972




ブリティッシュ・ハードロックの名盤

このアルバムはバンド少年にとってバイブルだった(20年近く前には)
特にオープニングを飾る「ハイウェイ・スター」とアナログ・レコードでは
B面の一曲目に収録されていた「スモーク・オン・ザ・ウォーター」は
洋楽を演奏するバンドではダントツの人気があり
エレキ・ギターの教則本にも必ずと云って良いほど載っていて
小遣いを溜めて買ったフェンダーのコピー・モデルをぶら下げ
レコードに合わせながら練習したもの。
楽器屋の奥の狭いスタジオはエアコンが効きすぎて
思わず肩を抱いたが、そんな狭い場所で
「ハイウェイ・スター」の最初の難関、イアン・ギランが雄叫びを発する
あの有名なイントロで思いきり咳き込むヴォーカルを冷たく眺めながら
時間を忘れ演奏に没頭した。

アルバムはローリング・ストーンズのモービル・スタジオを借りて
スイスのモントルーにあるカジノでレコーディングされる予定だったが
メンバーが到着してフランク・ザッパ&マザーズのショウを
見ている最中、ファンが火炎銃を天井へ打ち込み
大型のカジノは焼け落ちてしまう。
幸いにもけが人はなく、この出来事からリッチーの有名なリフに
歌詞をつけ名曲「スモーク・オン・ザ・ウォーター」が完成した。

レコーディングの場を失ったバンドは適当な場所探しに
奔走する。劇場やホテルの地下室もダメで結局は
自分たちが宿泊しているホテルの廊下に楽器を設置!
駐車場へ止めたモービル・スタジオでプレイバックを聴くために
ホテルの廊下と駐車場を行き来しながら作業を進めたのだった。

第2期を代表するディープ・パープルのアルバム「マシンヘッド」は
リッチー・ブラックモア(壁紙の人です)の作曲が大半を占め、
この頃、パープルの主導権をリッチーが掌握していたことが分かる。

ディープ・パープルはビートルズがデビューするよりも前から
ギタリストとして活躍していたリッチー・ブラックモアと
キンクス他、数々のレコーディングに参加して名を上げた
キーボーディストのジョン・ロードが1968年に結成したバンド。

当初はサイケデリック・ムーヴメントで頭角を現していた
ヴァニラ・ファッジの影響が濃くイギリスではあまり注目
されていなかった。だが、ヴォーカルとベースを変更した
第2期、ジョン・ロードのクラシック嗜好が反映された
オーケストラとの共演で話題を呼び、さらには
ギタリスト主体のハードロック・バンドを望んでいた
リッチー・ブラックモアがバンドのイニシアチブを取るように
なって爆発的に売れだしたのだった。

ディープ・パープルは1076年に解散、84年に再結成した後
現在も活動中である。ギタリストはリッチー・ブラックモアから
アメリカで最も尊敬されている超絶技巧ギタリストの
スティーブ・モーズが担当している。