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TARKUS EMERSON,LAKE&PALMER(1971)
ナイスで驚異的なプレイを聞かせていたキーボードプレイヤー、キース・エマーソンがキング・クリムゾンの初代ベーシストでありヴォーカリストでもあったグレッグ・レイクを誘ったのがきっかけでふたりは意気投合。互いのバンドを脱退もしくは解散させた彼らは新バンド結成のためにギタリストをジミ・ヘンドリックスに定めセッションをしようとしていたが、その矢先、彼は麻薬渦により死亡してしまいます。結局ギタリストは断念、ドラマーをオーディションしアトミック・ルースターで活躍していた当時19歳のカール・パーマーに決定。1970年、3人のメンバーは自分たちの名前をそのままバンド名にしたEL&Pをスタートさせました。本作は彼らのセカンドアルバム。オープニングタイトルの組曲「タルカス」、オルガンによるごつごつとした変拍子リフにベース、ドラムが追随。キース・エマーソンは変拍子リフを高速にそして一分の狂いもなく操りながら片方の手でソロを弾きまくる、まさに独壇場。グレッグ・レイクのヴォーカルもずっと後のアルバムではディナーショーに出てくるバラード歌手みたいになってしまうのだが、この頃は深い低音に艶と張りがあって聴いていて心地好い。上手いのかそうでないのか、ただ馬鹿元気なことは誰もが認める非常にシステマティックなカール・パーマーの手数の多いドラミング。このドラムもEL&Pの特徴ですね。EL&Pはライブでもキース・エマーソンの過激なパフォーマンスが有名でした。それはまるで、ザ・フーのピート・タウンジェントや70年当時ブレイクしていたディープ・パープルのリッチー・ブラックモアが自らの楽器を破壊するように(実は壊すときは日本製や韓国製の安物に取り替えていた)、オルガンにナイフをばしんばしんと突き立て、揺すり、倒し、ぐるぐると引き回し、数歩下がってその上をハイジャンプしたりと、いっそ人間やめて猿にでもなりなさいと云いたくなるようなそれは素晴らしいステージングなのでした(1972年、後楽園球場で行われたライブではナイフの代わりに日本刀を持ちだしオルガンめがけて斬りつけていました)。彼らはパフォーマンスもさることながらそのルックス(カール・パーマー以外は普通の外人にしか見えないが…)で日本の女の子の感心を呼び少女漫画にも登場するほどの人気ぶりだったそうです。 |