BLIZZARD OF OZ(OZZY OSBOURNE)1980



オジー・オズボーンがブラック・サバスを脱退して発表したファースト・ソロ・アルバム。もう21年も前のアルバムになるんですね〜。先日、「リトル・ニッキー」というお馬鹿なコメディ映画を見たのだけど(地獄の大王を救うため、息子である悪魔がNYへ旅立つというストーリー)ラストの一番美味しい場面にオジー本人が出演しているのを見て感激!動くオジー・オズボーンを見るのは十何年ぶりだったが、昔より現在の方が健康的で若々しく見えたので驚いた。何せ80年代のオジーの体型といったら、買い物かごをぶら下げ商店街を我が物顔でのし歩くおばちゃんそのもの(昔、ダメオヤジという漫画があったが、体型がダメオヤジをいたぶる嫁さんそっくりだった!)で、そのおばちゃんスタイルが上半身裸になり、しまりのない手拍子を打ちながらエクソシストの悪魔が乗り移ったリンダ・ブレアのように激しく首を振り、白目を剥いて唄うのだから、それはもう相当怖い雰囲気のステージだったのだ。狂ったおばちゃん状態のオジー、だけど嫌悪感を感じないのは、オジーがときおり見せる、置いてきぼりにされて1人ぽつんと取り残さ
れた寂しげな少年のような表情や、どこか頼りなげで不安定なところ(実際、奥さんには頭が上がらないらしい)。1980年発表の傑作アルバム「ブリザード・オブ・オズ」は1人の若いギタリストが注目を集めた。23歳のランディ・ローズはオジーのバンドに参加するまでは”クワイエット・ライオット”というあまり売れてないバンドに在籍していたが、オジー・オズボーン・バンドのギタリストを決めるオーディションに小さなアンプを持参して静々と演奏を始めた。クラシックギターを愛し、母の経営する音楽学校でマンツーマンの講師の仕事もしていたランディをオジーは一目見て気にいった。完成したアルバム「ブリザード・オブ・オズ」はこれまでのハードロックになかったランディの斬新なギターリフやクラシック・スケールを多用したソロワーク、オジーの艶っぽく甘いヴォーカル、そして収録されたどの曲も完成度が高くオジーのメロディー・メーカーとしての才能が発揮された傑作アルバムとなった。おばちゃんスタイルのオジーの横でいかにも繊細な少年のように細身の身体で懸命にギターを奏でるランディ・ローズのステージは話題を呼び、ソロとしてスタートすることを不安に思っていたオジーにブラックサバスで唄う以上の自信を与えたのだった。ソロとして初のステージを踏んだオジーは観客の熱狂的な声に泣いていた(オジー可愛い♪)。1983年、ランディ・ローズが死んだ。ギグの合間に退屈を持てあましていたランディと衣装係はヘリコプターに乗せてもらい近くを飛ぶことにした。オジーが最後に見たランディの姿は墜落したヘリの中で炎に包まれた彼の姿だった。水玉模様のランディのギターだけがオジーの元に残った。