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SYNCHRONICITY POLICE(1983)
このアルバムは大ヒットしましたね〜。収録されている曲のほとんどがシングルとして発売できるくらい完成度が高く、一度聴いたら忘れられない絶妙なアレンジ。アンディ・サマーズの弾くギターのアルペジオが印象的な「見つめていたい」、シンプルなピアノの伴奏とパーカッションがリズムを刻む中で、スティングが淡々と歌いだす「キング・オブ・ペイン」は不思議な音空間の中に身を置いているような気分にさせられるし、途中から始まるドラムとベースのコンビネーションがすごく格好いい。久しぶりに聴き返してみて、LPレコードだとB面にあたる収録曲の充実度に驚きました。普通ならアルバムの目玉として1曲あればいいような曲が次々と出てきますね。デビュー時、パンク全盛だったこともあり、パンク・バンドとして紹介されたポリスですが、彼らの経歴を読むと、スティングは高校教師を辞めジャズ・バンドで活躍しており、アンディ・サマーズは60年代半ばから有名なスタジオ・ミュージシャン(エリック・バードン率いるアニマルズのメンバーとして来日もしている)で、スチュワート・コープランドはプログレッシヴロック・バンドのカーヴド・エアに在籍と、確かなテクニックの上で曲を練り上げていくタイプのミュージシャンたちで結成されているのが分かります。時代が時代と云うこともあって、テクニック重視の冗長な曲が受けるわけもなく、いかに無駄な音を排して限られた枠の中で印象的な曲を生み出すか、自分たちのやりたい音楽を追求すると同時にコマーシャルな部分も重視するといった彼らのスタイルは、70年代半ばから80年代にかけて多くのプログレッシヴなバンドが試行錯誤しながら衰退していく中で、大きなインパクトを与えたと思います。ポリスはこの傑作アルバム発表後、活動を停止、現在に至っています。ベースとヴォーカルのスティングはソロになって最も成功し、数々のアルバムを発表、ときおり映画俳優として存在感のある演技を見せてくれます。ギターのアンディ・サマーズはロバート・フリップとの共作アルバムやフュージョン系のミュージシャンを招いたインストゥルメンタル・アルバムなどで話題を集め、ドラムのスチュワート・コープランドはパーカッションの原点に立ち返ったアフリカ旅行記を製作したり、映画のサウンドトラックを手がけたりとそれぞれの道で精力的に活動しています。 |