MOVING PICTURES    RUSH(1981)


    1969年カナダのトロントで結成されたトリオ編成のバンドがラッシュです。ラッシュのアルバムを最初に聴いて面食らったのは、ヴォーカルのゲディ・リーの声で、高音で金属的な彼のヴォーカルはかなり奇妙で、それがラッシュの特徴の一つでもあるのだけれど、慣れるまで少し時間がかかりました。ラッシュのメンバーを紹介すると、ハイトーン・ヴォーカルにフレット上を駆けめぐる独特なフレーズを繰り出すベース、そして使ってない方の足でフット・シンセサイザーなどを同時にプレイするゲディ・リー、ハードなリフとテクニカルで流麗なソロを弾くギタリストのアレックス・ライフソン、すさまじく速く正確無比なフレーズを叩き出すドラマーであり、バンドに哲学的な歌詞を提供するニール・パートの3人。彼らの凄いところはゲスト・プレイヤーを使わずにライブでもスタジオ録音と同じように複雑で緻密な楽曲を再現してしまうところでしょう。このアルバム「ムービング・ピクチャーズ」は彼らの代表作と云えるもので、私がラッシュを好きになったのもこの作品を聴いてからでした。収録されている曲のどれもが素晴らしく3人の個性が上手くブレンドされていて繰り返し聴いても飽きることがない。演奏面でも凝りに凝ったアレンジはスリルに満ちています。特に3曲目のインストゥルメンタル「YYZ」でのスピード感あふれる演奏には当時衝撃を受けました。うーん、今聴くとドリフスターズのひげおやじのテーマ曲みたいだな〜(^◇^;) でも、本当に凄い曲です。ギター・ソロが格好いいなあ…。ラッシュはニール・パートの家族に不幸があり現在は活動停止中ですが、アレックス・ライフソンのインタビューによると10月ごろから新作のレコーディングに入る予定らしいです。