VAN HALENU    VAN HALEN(1979)


    ヴァン・ヘイレンのセカンド・アルバムです。私としてはこの頃の彼らが一番好きです。短期間のレコーディングで荒々しい部分はあるけれども元気いっぱいて感じでバンドのメンバー全員がハジけてます。バンド内でのエゴ(特にデイヴィッド・リー・ロスとエディ・ヴァン・ヘイレン)もなかったというか、それどころではなくファーストアルバムの驚異的なヒットによりとにかくトップを目指して疾走している感じです。ヴォーカルのデイヴィッド・リー・ロスの存在感はやはり大きくてこの頃は声も艶めかしく硬質なハイトーンヴォイスを随所で聞かせています。彼の声質はエディのギターの音ともよく合っているだけにその後脱退してしまうのは残念。重量感あふれる1曲目「YOU'RE NO GOOD」はヴァン・ヘイレンというバンドの魅力がつまった曲。2曲目「DANCE THE NIGHT AWAY」は後の大ヒット曲「JUMP」に似た曲。キャッチーなメロディラインとリフ。当時シングルカットされたのかな。3曲目「SOMEBODY GET ME A DOCTOR」はエディのギターソロが素晴らしくいいです。スピード感あふれる5曲目「OUTTA LOVE AGEIN」アレックスのドラムがいい。ブレイク後、一拍置いて駆け抜けるエディのソロもかっこいい! さすがに時代を感じさせるコーラスワークは今聴くと格好悪い。7曲目「SPANISH FLY」スパニッシュ・ギターを使ったインストゥルメンタルの小品。タッピングを駆使した(ピックを持つ側の指で弦を押し交互にハンマリングオン・プリングオフをする)ハイテクニカルな曲。10曲目「BEAUTIFUL GIRLS」はアルバムの最後に飾るにふさわしい陽気なブギ。ヴァン・ヘイレンは85年にデイビィッド・リー・ロスが脱退すると、ソロで活動していたサミー・ヘイガーが加入、大ヒットアルバムを次々と連発します。順調そうに見えた彼らですが、95年またしてもエディとの意見の食い違い(映画のサントラに提供する曲の歌詞でもめたらしい)から、サミー・ヘイガーも脱退。その後ベスト・アルバムを製作するにあたって、デイビィッド・リー・ロスを呼び2曲の新曲を披露しますが、関係修復とまでは行かなかったようでバンドは新たなヴォーカリストを探します。そしてエクストリームというバンドのゲイリー・シェローンが参加し、98年「VAN HALENV」を発表。が、ヒットには至らずヴォーカルのゲイリーはこの一枚で脱退してしまいました。ボーカリスト不在の現在、ヴァン・ヘイレンに再々度デイビィッド・リー・ロスの復帰が噂されています。