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PHYSICAL GRAFFITI LED ZEPPELIN(1975)
自分たちが設立したレーベル「スワン・ソング」から発表した、彼らにとって6枚目にして初の二枚組アルバム。LPではジャケットのアパートの窓がくり抜きになっていて、飛び出す絵本みたいに、内側のスリーブをスライドさせるとメンバーの顔や有名人の顔が出てきたりと凝った趣向になっていました(97年に再発された本作CDは紙ジャケット仕様になっておりLPレコードの雰囲気を忠実に再現していました)。レッド・ツェッペリンは1968年から80年まで発表された8枚のアルバム全てが傑作だと思うのですが、このアルバムを選んだのは、ZEPの中で私が一番好きな曲「カシミール」が収録されていることもありますが、アルバムに収録された15曲が多種多様で何度聴いても飽きのこない内容になっているので選んでみました。15曲全てが新録と云うわけではなく1973年11月のセッション(このアルバムのための新曲)で録られた8曲と、過去のアルバムからの未発表曲で構成されています。前作「聖なる館」から2年のブランクは当時としてはかなり長い期間で「ツェッペリンは解散してしまうのか?」とか「ベーシストのジョン・ポール・ジョーンズ脱退か」などとまことしやかな噂が飛び交っていました(事実、ワイルドなロックンロール・ライフと長旅の続くツアーに疲れ果てたジョン・ポール・ジョーンズはマネージャーに脱退の意向を示していた。長時間の旅で溜まった鬱憤を晴らすかのように、高級ホテルのスイートを破壊できる限り破壊し尽くすジョン・ボーナムやロバート・プラント…不幸にも彼らの隣の部屋に泊まった宿泊客の言葉を当時の雑誌から抜粋すると「うとうとまどろみかけていた時、ドサッという鈍い、何かものが壊れるような音がした。突然私の部屋と隣の部屋を仕切っていた壁が粉々になって床に崩れてたんだよ。…壁にぽっかりあいた穴から突っ立ってるあいつ、ロバート・プラントがいけしゃーしゃーと聞きやがった。”隣りにゃ平和の王子が眠っているとでも思ってたのかい?”ってね」…が日々繰り広げる酒池肉林の乱痴気騒ぎにほとほと嫌気がさしていたのかも知れない。もともとスタジオミュージシャンで静かな性格のジョン・ポール・ジョーンズ、ツェッペリン脱退後は、ウィンチェスター大聖堂の聖歌隊指揮者の座を狙っていたとも云われています)。新作はいつ出るんだとファンをやきもきさせたこの「フィジカル・グラフィティ」予約だけで100万枚を突破し、1975年2月にリリースされるやアメリカでは初登場3位、翌週には1位となり、2枚組アルバムにしてダブル・プラチナ・ディスク獲得という快挙を成し遂げました。 |